勾玉の魅力
古来、美しい石を加工し、
呪術やお守りなどの対象にする
文化は世界各地に存在してきましたが、
勾玉はなかでも日本独自に
発達した玉の形を持っています。
石で作った勾玉は、溶かして型で
固めて作る訳には行きません、
人が一つ一つ手で削って
仕上げる以外方法がないからです。
一つ一つ手で削って仕上げる。
自然界にはこの様な形は無いように思えます、
角がなく、丸みをおび、なだらかで、
ふっくらした、冷たい無機質の石が、
命を吹き込まれ暖かみが
あるかの様に、蘇ってきます。
江戸時代でも一般庶民のの間では
あまり知られていなかったようですが、
知識人のあいだでは、
愛用され身につけられてきたようです。
このように悠久たる期間を人々に
不思議な魅力とパワーを
与えてきたのが勾玉なのです。
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